中学生だった少年たちのグレーヴの広場、シテェ・モンティエ 普段は静かなこの中庭も、一日に二度だけ彼らによって破られます。
その夜は雪でした。 乱暴に雪玉を投げ合う無邪気な戦士たちを、ガス燈がほの暗く照らし出します。
草木に緑青を施し、エメラルドグリーンのガラスビーズが煌めく 10時半 貝殻の雪が積もり、ラブラドライトが凍った地面を想わせる 16時
曇りガラスの様な樹脂面をそっと光に透かせば、 遠い日の少年たちの姿がぼんやりと浮かび上がる事でしょう...